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rxvt-2.4.9のportについて ------------------------------------------------------------------------------- 目次: 1. 概要 2. portに含まれているパッチによって追加されている機能 3. 日本語の表示 4. 日本語入力の方法 5. 背景に画像を張り付ける 6. マニュアルには書かれていない .Xresourcesの設定 7. 問題点 8. その他いろいろ ------------------------------------------------------------------------------- 1. 概要 このportを使ってインストールしたrxvtは、kinput2やVJE-Deltaなどの X Input Method Protocolをサポートしているinput methodで OverTheSpotスタイルで日本語を入力する事ができます。 このREADMEでは、日本語の表示や入力に関する説明をします。 2. portに含まれているパッチによって追加されている機能 このportに含まれているパッチによってrxvtに追加されている機能は以下の通りです。 OverTheSpotスタイルで日本語入力が可能 rxvtを起動した後にinput methodを起動してinput methodが有効になる 一旦input methodを殺してから再び起動してinput methodが有効になる .Xresources でinput methodと入力のスタイルを指定可能 (OverTheSpot, Root) 3. 日本語の表示 このportでコンパイルしたrxvtはデフォルトの状態で 日本語(文字コード ISO-2022-JP, 日本語EUC)を表示できます。 デフォルトではシフトJISは表示する事ができません。 シフトJISを表示したい場合は、コマンドラインのオプションで -km sjis を付けて起動します。 (例) % rxvt -km sjis & 起動する時にいちいちオプションを付けるのが面倒な場合は、 ホームディレクトリの .Xresources に以下のように書いておきましょう。 (例) Rxvt*multichar_encoding: sjis 表示する文字コードをシフトJISにすると逆に日本語EUCを表示する事が できなくなります。ISO-2022-JPでは表示できます。 表示する文字コードがシフトJISの時はkinput2などで日本語を 入力する時に文字を確定すると文字が読めなくなってしまいます。 4. 日本語入力の方法 例えば、kinput2を使って日本語を入力したい場合は、 以下のようにコマンドを入力します。 % setenv XMODIFIERS @im=kinput2 % rxvt & % kinput2 & (例はcshでの場合です。) kinput2はrxvtより先に起動しても後に起動しても構いません。 Shift + Space キーで日本語入力を開始する事ができます。 .Xresourcesを使ってinput methodの設定を行っている場合は 環境変数 XMODIFIERS は設定しなくても構いません。 他のinput methodを使用する場合は、上の例の"kinput2"の所を 使用するinput methodのコマンド名に置き換えて下さい。 5. 背景に画像を張り付ける rxvtは背景にXPM形式の画像を張り付けることができます。 せっかくデスクトップの他の部分は派手でかっこいいのに、 何でrxvtだけ真っ白の背景なんだー! かっこ悪い!! とお嘆きのあなたは -pixmap オプションを付けて起動するか、 (例) % rxvt -pixmap ~/background.xpm ホームディレクトリの .Xresources に以下のような感じで 書いておきましょう。 (例) Rxvt*backgroundPixmap: ~/background.xpm 上の例の"background.xpm"の所は張り付けたい画像のファイル名に 置き換えて下さい。背景に画像を張り付けたら、foregroundの色と backgroundの色を見やすいように変えておきましょう。 そのあたりの設定の方法はマニュアルをごらん下さい。 6. マニュアルには書かれていない .Xresourcesの設定 このportでインストールしたrxvtはマニュアルに書かれている リソース以外にportに含まれているパッチにによって"inputMethod"と "preeditType" の2つのリソースを設定する事ができます。 例えば、kinput2を使って、OverTheSpotスタイルで 日本語を入力する場合、ホームディレクトリの .Xresourcesに 以下のように書いておきます。 (例) Rxvt*inputMethod: kinput2 Rxvt*preeditType: OverTheSpot inputMethodには使用するinput methodを、preeditTypeには入力のスタイル ("Root"または"OverTheSpot"のどちらか)を指定して下さい。 preeditTypeはデフォルトではOverTheSpotになっています。 7. 問題点 input methodが有効になっているrxvtの上でkillコマンドを使って input methodを殺すと、 rxvtがエラーメッセージを吐いて 終了してしまう事があります。 8. その他いろいろ このportに含まれているパッチは、京都大学の阪本さんのrxvt-2.4.4非公式patch を参考にさせて頂きました。阪本さんには心より感謝致します。 現在、このportでインストールしたrxvtは kinput2 version2.0 fix4 と VJE-Delta Ver 2.5 for Linux/BSD [FREE TRIAL VERSION] で 日本語の入力ができる事を確認しています。 また、このportに関するWebページは http://www.nobutaka.com/programs/rxvt.html にあります。 もし、このportに関するご意見などがございましたら、 nobutaka@nobutaka.com までお願いします。 ------------------------------------------------------------------------------- 1998年11月6日 萬谷 暢崇 <nobutaka@nobutaka.com>