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Dserver FreeBSD portセットアップについて．
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3.Nov.1996
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Revised 20.Dec.1996
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Revised 31.Jan.1998
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三田吉郎 <mita@jp.FreeBSD.org>
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Special thanks to MIHIRA Yoshiro <sanpei@yy.cs.keio.ac.jp>
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目次
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I. インストール
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I.1. setup.sh の具体的な作業
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I.2. 辞書のコピー・マウント
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I.3. dserver_access ファイルの整備
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I.4. サーバの動作テスト
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II. 使う
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II.1. kenjiro
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III. 削除(uninstall)
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IV. `inetd起動のdserver'を作る方法
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IV.1. `inetd起動のdserverとは何か'
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IV.2. standaloneとinetdと，どちらを選択するか．
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IV.3. inetd起動のdserverを作る．
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IV.4. 初期設定スクリプトの違い．
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V. エラーとその対策
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V.1. 辞書を10種類以上にしたら途端にBus Errorで落っこちます．
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※ 文中の${PREFIX}は，/usr/localに読み変えてください，portsを利用して
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コンパイルすると，${PREFIX}を/usr/local以外にも，自分の好みの
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ディレクトリに設定することができます．
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I. インストール
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dserver の ports を インストールした後に必要な作業は次の通りで
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す.
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1: [/etc/services] に ndtp プロトコルのエントリを追加
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2: dserver 起動用スクリプトの準備
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3: 辞書をコピーまたはマウント
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これらの作業は, [${PREFIX}/lib/dserver/setup.sh] を起動すると, 1～
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2 までを自動的に設定してくれます．
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※ ${PREFIX}
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ここで ${PREFIX} とは ports をコンパイル時の環境変数 PREFIX を
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示します. packages では, [/usr/local] となります. 上記の場合,
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[/usr/local/lib/dserver/setup.sh] と適時読みかえてください.
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I.1. setup.sh の具体的な作業
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この setup.sh では, 具体的に次の作業を行います.
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1: [/etc/services] の末尾に次の行を追加します.
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ndtp 2010/tcp #Network Dictionary Transfer Protocol
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※ この行は, dserver を利用する*全てのマシン*に追加する必要があります.
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2: [${PREFIX}/etc/rc.d/dserver.sh] に次の行を追加します.
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これにより, OS ブート時に dserver が自動的に起動します.
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#!/bin/sh
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# dserver - dictionary server
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case "$1" in
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start)
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if [ -x /usr/local/lib/dserver/dserver ] ; then
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/usr/local/lib/dserver/dserver &
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echo -n ' dserver'
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fi
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;;
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stop)
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;;
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*)
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echo "Usage: setup.sh.standalone {start|stop}" >&2
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exit 64
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;;
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esac
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exit 0
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I.2. 辞書のコピー・マウント
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[${PREFIX}/share/dict/cdrom/] に，それぞれの辞書をマウントします．
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[${PREFIX}/lib/dserver/dserver_access] のエントリと整合性を持たせる
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ようにしてください．
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makedic というプログラムを使うと，辞書サイズを概ね 1/3 に圧縮す
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ることができます．使い方は簡単で次の通りです.
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makedic [オリジナルの辞書ファイル名] [新しい辞書ファイル名]
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※: 辞書のライセンスによる圧縮の制限
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辞書をハードディスクにコピー，圧縮してよいかどうかの対応ですが，
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広辞苑は×，研究社の事典は○であるなどと，各社異なります．
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[${PREFIX}/lib/dserver/doc/README.dserver] を御覧下さい．
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I.3. dserver_access ファイルの整備
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dserver は, ${PREFIX}/lib/dserver/dserver_access というファイルで,
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1. どのマシンからのアクセスを受け付けるか
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2. どういう名前のファイルを辞書ファイルとして登録するか,
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その辞書ファイルへ何人のアクセスを同時に受けるか,
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辞書内部に埋め込まれた外字を, どうやって真似て表示するか
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といった情報を取得します. 従って, このファイルは自分で書く必要があります.
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一行一行, 辞書エントリやアクセス許可ホスト名を並べて書きます.
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順番はどうでもいいです.
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附属の ${PREFIX}/lib/dserver/dserver_access が参考になるでしょう.
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1. どのホストからのアクセスを受け付けるか
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アクセスを受け付けるホスト名を書きます.
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localhost
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とするのが一般的で, こうすると dserver をインストールした
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そのホストからアクセスできるようになります.
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2. 辞書のエントリ
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#DICT eiwa /cdrom/chujiten/data/honmon "研究社中英和" 25 600
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#DICT waei /cdrom/chujiten/data/honmon "研究社中和英" 25 600
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のように, #DICT につづけて, 辞書にアクセスするための名前,
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辞書本体のファイルのありか, 辞書名, 同時にアクセスできるユーザ数,
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タイムアウトまでの時間を記入します.
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ところで, 以上の例は,
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パシフィックハイテックさん htt://www.pht.co.jp/ が出している,
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FreeBSD Pro 2.2.6-R に付いてくる, EPWING 版 研究社新英和辞典6.4版
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用の設定です. それで, この辞書で, 別 port になっている diclookup-mule
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(ja-diclookup-mule*という名前です) 和英検索をするためには,
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${PREFIX}/lib/dserver/waei.tbl というファイルの先頭の,
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#kana=hyouki
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という行のコメントを外して,
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kana=hyouki
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とする必要があります. 参考までに.
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I.4. サーバの動作テスト
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desrver を立ち上げると，dserver が使えるようになるはずです．次の
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ように打ち込んで，簡単な接続試験をしてみましょう．
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telnet localhost ndtp<リターン>
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1: 接続試験その 1, アクセス可能かどうか
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接続した上で A<リターン> と打ち込むと，[dserver_access] ファイル
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でアクセス許可が出ている場合は $A という返事が帰って来るはずです．
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% telnet localhost ndtp
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lavender: {1234} telnet localhost ndtp
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Trying 127.0.0.1...
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Connected to localhost.
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Escape character is '^]'.
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A
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$A
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※: アクセス許可ファイルの記述の注意
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dserver の仕様として, アクセス許可のチェックは IP アドレスでは
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なく, ホストネームで行われています. そのため, 次の場合例のように
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localhost とだけ書いてもうまくアクセス許可を得れない場合がありま
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す.
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0) [/etc/hosts] に次のような行が含まれる.
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例
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--------
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127.0.0.1 localhost.rad.cc.keio.ac.jp localhost dserver
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--------
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0-1) DNS が使える環境であるが, [/etc/host.conf] で bind より
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hosts を先に書いている場合.
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0-2) DNS を使えず [/etc/hosts] だけを参照する場合.
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その場合には, 次のように [dserver_access] に記述するとアクセス
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許可を得れます.
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例: [/etc/hosts] が上記のような場合. 適時 rad.cc.keio.ac.jp. を追加
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してください.
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localhost.rad.cc.keio.ac.jp
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2: 接続試験その 2, 辞書が使用可能かどうか?
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アクセス許可を得た後，T<リターン> と打ち込むと，使用可能な辞書の
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リストを得ることができます．
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辞書リストの例:
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T
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1 研究社中和英
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2 研究社中和英
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3 三省堂クラウン仏和
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$*
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辞書をインストールしたにも関わらず利用可能になっていない場合は，
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[dserver_access] ファイルと，CDROM のディレクトリ構造を確認してみ
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てください．辞書ファイルは，start とか hommon とかいう名前になって
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いますが，このインストール位置が狂っているばあいがよくあります．
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リスト中の漢字は，EUC漢字コードを使っていますので，
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ktermを`kterm -km euc'で立ちあげたり，ctrl+中ボタンを押して
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選択するなどして，EUC漢字コードを表示できるようにしてください．
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II. 使う
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II.1. kenjiro
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コマンドラインから引きたい場合は kenjiro<リターン> です．
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【指定辞書無し】と出たときに<ESC>キーを押すと辞書が選択できます．
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リストに無い辞書を読みたい場合は，ports を用意して make patch の
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後 [${WRKSRC}/clients/kenjiro/config.h] を書き換えてmakeし直します．
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III. 削除(uninstall)
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削除は，インストールの逆を行えばよいわけですが，3-1 を自動的に行
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うためのシェルスクリプト，[${PREFIX}/lib/dserver/deinstall.sh] を
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用意しておきました．
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その後で，pkg_deleteを行えばOKのはずです．
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IV. `inetd起動のdserver'を作る
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このportsでは，特に指定しない限り`standaloneのdserver'を
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作るようにしていますが，`inetd起動のdserver'を作ることもできます．
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IV.1 `inetd起動のdserver'とは何か?
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これまで説明してきた例では，このportsでの標準設定である，
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dserverをstandaloneで使用するための設定を紹介してきました．
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standaloneでは，プログラムdserverシステムを起動したときから，
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システムが終了する時までずっと走っていて，「全ての接続要求を
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一つのdserverが処理」します．
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inetdでは，プログラムdserverは普段は走っておらず，接続要求がくるたびに
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inetdから起動されます．「別々の接続要求は別々のdserverが処理」します．
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IV.2. standaloneとinetdと，どちらを選択するか．
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ライセンス制限(ファイルdserver_accessで，辞書を同時に読めるユーザ数を
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制限できる機能です)を使うためには，全ての接続要求を一つのdserverが
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処理する必要があるので，standaloneで立ちあげる必要があります．
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inetdでは，dserverを使っていないときにCDROMを差し替えることができます．
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amdと組み合わせるのが便利です．
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IV.3. inetd起動のdserverを作る．
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rootになって，/usr/ports/japanese/dserverのディレクトリで，
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make package
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と入力すると，ファイルを展開した後に，
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standaloneでdserverを動かすように設定するか，それとも
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inetdから接続するたびに呼び出すように設定するかの
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選択画面になります．
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----------------- dserver port configuration -----------------
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| How do you want to run dserver, standalone or run by inetd?|
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| (*) standalone stanalone |
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| ( ) inetd inetd |
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| [ OK ] Cancel |
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--------------------------------------------------------------
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普段はこの画面のように，standaloneで起動する設定になっていますが，
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上下カーソルとリターンキーでinetdを選択すると，
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inetdから呼び出す設定になります(下図はinetdを選択したところ)
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----------------- dserver port configuration -----------------
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| How do you want to run dserver, standalone or run by inetd?|
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| ( ) standalone stanalone |
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| (*) inetd inetd |
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| [ OK ] Cancel |
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--------------------------------------------------------------
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IV.4. 初期設定スクリプトの違い．
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初期設定スクリプトsetup.sh, deinstall.shは，
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inetd起動を選択した場合とstandaloneを選択した場合とで違ったものが
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インストールされます．
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inetd起動用のsetup.shでは，standaloneに比べて以下の点が異なっています．
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* /usr/local/etc/rc.d/dserver.shを作成しない．
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* /etc/inetd.confへのdserverのエントリを追加する．
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* inetdを立ちあげ直す(HUPシグナルを送る)
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使い方はinetd, standalone用とも一緒です．
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V. エラーとその対策
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V.1. 辞書を10種類以上にしたら途端にBus Errorで落っこちます．
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server2.2-pl2/config.hの，MAXDICTの値を10から増やして
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コンパイルし直しましょう．
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※dserver_accessファイルの設定を変更している場合，バックアップしておきます．
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% su root
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#cp /usr/local/lib/dserver/dserver_access /tmp/dserver_access.orig
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# cd /usr/ports/japanese/dserver
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# make patch
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# vi work/dserver/server2.2-pl2/config.h
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# make install
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#cp /tmp/dserver_access.orig /usr/local/lib/dserver/dserver_access
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質問，不平不満など御座いましたらmita@jp.FreeBSD.orgにどうぞ．
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