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rxvtのXIMサポートについて
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目次:
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1. 概要
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2. rxvtのXIMに関する機能
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3. 日本語の表示
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4. 日本語入力の方法
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5. input method、入力のスタイルの設定
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6. 問題点
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7. その他
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1. 概要
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rxvtでは、kinput2やVJE-Deltaなどの XIM (X Input Method) Protocol
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をサポートしているinput methodでOverTheSpot, OffTheSpot, Rootの
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3つのスタイルで日本語を入力する事ができます。
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このREADMEでは、日本語の表示や入力に関する説明をします。
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2. rxvtのXIMに関する機能
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rxvtのXIMに関する機能は以下の通りです。
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OverTheSpot, OffTheSpot, Rootの3つのスタイルで日本語入力が可能
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rxvtを起動した後にinput methodを起動してinput methodが有効になる
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一旦input methodを殺してから再び起動してinput methodが有効になる
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.Xresourcesとコマンドラインオプションでinput methodと
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入力のスタイルを指定可能 (OverTheSpot, OffTheSpot, Root)
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3. 日本語の表示
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rxvtはデフォルトの状態で日本語(文字コード ISO-2022-JP, 日本語EUC)を
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表示できます。デフォルトではシフトJISは表示する事ができません。
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シフトJISを表示したい場合は、コマンドラインのオプションで
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-km sjis を付けて起動します。
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(例)
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% rxvt -km sjis &
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起動する時にいちいちオプションを付けるのが面倒な場合は、
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ホームディレクトリの .Xresources に以下のように書いておきましょう。
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(例)
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Rxvt*multichar_encoding: sjis
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表示する文字コードをシフトJISにすると逆に日本語EUCを
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表示する事ができなくなります。ISO-2022-JPでは表示できます。
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表示する文字コードがシフトJISの時はrxvtを起動する時に
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ロケールをja_JP.SJISに設定していないとkinput2などで日本語を
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入力する時に文字を確定すると文字が読めなくなってしまいます。
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4. 日本語入力の方法
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例えば、kinput2を使って日本語を入力したい場合は、
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以下のようにコマンドを入力します。
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% setenv LANG ja_JP.EUC
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% setenv XMODIFIERS @im=kinput2
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% rxvt &
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% kinput2 &
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(例はcshでの場合です。)
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環境変数LANGはホームディレクトリの.cshrcなどで設定していれば
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rxvtを起動する前にわざわざ設定する必要はありません。
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kinput2はrxvtより先に起動しても後に起動しても構いません。
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Shift + Space キーで日本語入力を開始する事ができます。
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.Xresourcesまたはコマンドラインオプションを使って
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input methodの設定を行っている場合は環境変数 XMODIFIERS は
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設定しなくても構いません。他のinput methodを使用する場合は、
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上の例の"kinput2"の所を使用するinput methodのコマンド名に置き換えて下さい。
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5. input method、入力のスタイルの設定
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rxvtでは.Xresoucesとコマンドラインオプションで
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input methodと入力のスタイルを設定できます。
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例えば、kinput2を使ってOverTheSpotスタイルで
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日本語を入力するように設定する場合、ホームディレクトリの
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.Xresourcesに以下のように書いておきます。
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(例)
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Rxvt*inputMethod: kinput2
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Rxvt*preeditType: OverTheSpot
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inputMethodには使用するinput methodを、preeditTypeには入力のスタイル
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("Root"または"OverTheSpot"のどちらか)を指定して下さい。
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preeditTypeはデフォルトではOverTheSpotになっています。
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また、-im というオプションでinput methodを、-ptというオプションで
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入力のスタイルを指定する事もできます。
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先程と同じように設定する場合には以下のようにrxvtを起動します。
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(例)
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% rxvt -im kinput2 -pt OverTheSpot &
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なお、コマンドラインオプションと.Xresourcesの両方で設定した場合は
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コマンドラインオプションの方が優先されます。
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6. 問題点
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input methodが有効になっているrxvtの上でkillコマンドを使って
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input methodを殺すと、 rxvtがエラーメッセージを吐いて
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終了してしまう事があります。
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7. その他
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rxvtのXIMのサポートは阪本 崇さんのrxvt-2.4.4非公式patchを
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基にして、萬谷 暢崇がOffTheSpotの入力のサポートの実装
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などを行いました。
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現在の所、kinput2 version2.0 fix4 と
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VJE-Delta Ver 2.5 for Linux/BSD [FREE TRIAL VERSION] で
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日本語の入力ができる事を確認しています。
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また、rxvtのXIMサポートに関するWebページは
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http://www.nobutaka.com/programs/rxvt.html にあります。
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もしrxvtのXIMサポートに関するご意見などがございましたら、
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萬谷 暢崇 <nobutaka@nobutaka.com> までお願いします。
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1999年2月12日 萬谷 暢崇 <nobutaka@nobutaka.com>
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